膳巴提便

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名前
  • 氏(ウジ):膳【日本書紀】(かしわで, かしはで)
  • 姓(カバネ):臣【日本書紀】(お
  • 名:巴提便【日本書紀】(はすひ)
生年月日
( ~ 欽明天皇6年3月29日)
没年月日
(欽明天皇6年11月1日 ~ )
出来事
  • 欽明天皇6年3月

    欽明天皇によって百済に派遣される。

    【日本書紀 巻第十九 欽明天皇六年三月条】
  • 欽明天皇6年11月

    百済から帰還して言うには「私が使いとして遣わされた時に妻子も従いました。百済の浜に至り、日が暮れたので宿りましたが、子供が急にいなくなりました。その夜は大雪が降りました。夜明けに探し始めると虎の足跡がありました。私は刀を帯び(よろい)を着て岩穴を捜しました。刀を抜いて『慎んで詔を受け、陸海を風雨にさらされながら奔走し、草を枕に茨を床にして苦労することは、その子を愛でて父の業を継がせようとする為である。思えばお前には神の威光がある。愛する子は一人だが今夜その子が消えた。跡を追って探しにきた。命を失うことを恐れず、報復するために来た』と言いました。その虎は前に進み出ると口を開いて呑み込もうとしました。巴提便は咄嗟に左手を伸ばして虎の舌を掴まえ、右手で刺し殺し、皮を剥ぎ取って帰還致しました」と。

    【日本書紀 巻第十九 欽明天皇六年十一月条】