五十迹手

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名前
  • 五十迹手【日本書紀】(いて)
キーワード
  • 筑紫伊覩県主(つくしのいとのあがたぬし)【日本書紀 巻第八 仲哀天皇八年正月壬午条】
  • 筑紫伊都県主祖校異【日本書紀 巻第八 仲哀天皇八年正月壬午条】
生年月日
( ~ 仲哀天皇8年1月4日)
没年月日
(仲哀天皇8年1月4日 ~ )
出来事
  • 仲哀天皇8年1月4日

    五十迹手は、筑紫に天皇がやってくると聞いて、五百枝(いおえ)賢木(さかき)を根こぎにして、船の舳艫に立て、上枝には八尺瓊(やさかに)をかけ、中枝には白銅鏡(ますみのかがみ)をかけ、下枝には十握剣(とつかのつるぎ)をかけて、穴門(あなと)引島(ひこしま)に迎えて言うには「私が敢えて献上致します物は、天皇が、八尺瓊が(まが)るように、霊妙に天下をお治め頂き、また白銅鏡のように、明かに山川や海原をご覧頂き、十握剣を引きさげて天下を御平定して頂きたいということです」と。
    天皇は五十迹手を褒めて「伊蘇志(いそし)勤。ご苦労の意。」と言った。
    それで時の人は五十迹手の本国を名付けて伊蘇国(いそのくに)という。今に伊覩(いと)というのは訛ったものである。

    【日本書紀 巻第八 仲哀天皇八年正月壬午条】