清彦

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名前
  • 淸彥【日本書紀】)清彦
  • 淸日子【古事記】)清日子
性別
男性
生年月日
( ~ 垂仁天皇88年7月10日)
没年月日
(垂仁天皇88年7月10日 ~ )
  • 但馬日楢杵たじまのひならき日本書紀本文では、但馬諸助は清彦の祖父とあるのみ。【日本書紀 巻第六 垂仁天皇三年三月条 一云】
先祖
  1. 但馬日楢杵
    1. 但馬諸助
      1. 天日槍
      2. 麻拕能烏
配偶者
  • 当摩之咩斐たぎまのめひ【古事記 中巻 応神天皇段】
  • 田道間守たじまもり古事記では兄にあたる。【日本書紀 巻第六 垂仁天皇三年三月条 一云】【母:不明】
  • 酢鹿之諸男すがのもろお【古事記 中巻 応神天皇段】【母:当摩之咩斐たぎまのめひ
  • 菅竈由良度美すがかまゆらどみ【古事記 中巻 応神天皇段】【母:当摩之咩斐たぎまのめひ
出来事
  • 垂仁天皇88年7月10日

    垂仁天皇が群卿に詔して「朕が聞くところによれば、新羅の王子天日槍が始めて参った時に、持って来た宝物は今但馬にある。国人に貴ばれて神宝となっている。朕はその宝物を見てみたい」と。
    その日に使者を遣わして、天日槍の曽孫の清彦に詔して献上させた。
    清彦は勅を受けて自ら神宝を献上した。
    羽太玉(はふとのたま)一つ・足高玉(あしたかのたま)一つ・鵜鹿鹿赤石玉(うかかのあかしたま)一つ・日鏡(ひのかがみ)一つ・熊神籬(くまのひもろき)一具。
    ただ刀子(かたな)が一つだけあり、名を出石(いずし)という。清彦は急に刀子を献上するのをやめて、衣の中に隠して身につけた。
    天皇は刀子を隠していることに気付かずに、清彦をねぎらうために御所に呼んで酒を賜った。
    時に刀子が衣の中から現れてしまった。天皇はこれを見て清彦に「お前の衣の中の刀子は何の刀子か」と問うた。
    清彦は刀子を隠せないことを知ると、「献上する神宝の一つです」と答えた。天皇は清彦に「その神宝は他と離しても良いのか」と言った。そこで出して献上した。すべて神府(みくら)に蔵めた。
    後に神府を開いて見てみると刀子が消えていた。そこで清彦に問うて「お前が献上した刀子が急に消えた。お前の所に行ってはいないか」と。清彦は「昨日の夕方、刀子が私の家にやって来て、今朝には消えておりました」と答えた。
    天皇は畏まって追求はしなかった。
    この後に出石刀子は自然と淡路島に行った。その島の人は神だと思い、刀子のために祠を立てた。これは今でも祀られている。

    【日本書紀 巻第六 垂仁天皇八十八年七月戊午条】