稚足姫皇女
- 名前
- 稚足姬皇女【日本書紀】(わかたらしひめのひめみこ)稚足姫皇女
- 栲幡姬皇女【日本書紀】(たくはたひめのひめみこ)栲幡姫皇女
- 栲幡娘姬皇女校異【日本書紀】(たくはたいらつひめのひめみこ)栲幡娘姫皇女
- 若帶比賣命【古事記】(わかたらしひめのみこと)若帯比売命
- 栲幡皇女【日本書紀】(たくはたのひめみこ)
- 性別
- 女性
- 没年月日
- 雄略天皇3年4月
- 父
雄略天皇 【日本書紀 巻第十四 雄略天皇元年三月是月条】
- 母
葛城韓媛 【日本書紀 巻第十四 雄略天皇元年三月是月条】
- 先祖
- 出来事
-
【先代旧事本紀 巻第八 神皇本紀 雄略天皇紀末段】伊勢太神 を祠った。 -
雄略天皇3年4月
阿閉臣国見が栲幡皇女と
湯人 皇子・皇女を養育する湯坐。『湯人。此云臾衞』の廬城部連武彦を貶めるために「武彦は皇女を犯して妊娠させました」と讒言した。武彦の父の枳莒喩はこの流言を聞いて、禍が身に及ぶことを恐れた。
武彦を廬城河 に誘い出すと、鵜飼の真似をして欺き、不意をついて打ち殺した。雄略天皇は使者を遣わして皇女に尋ねた。皇女は「私は知りません」と答えた。
にわかに皇女は神鏡を持ち出すと五十鈴河 のほとりにやってきて、人の往来がないところを伺って鏡を埋めて経死した。天皇は皇女の不在を疑って闇夜をあちこち探させた。
【日本書紀 巻第十四 雄略天皇三年四月条】
すると河のほとりに虹が見えた。蛇のようで四、五丈の長さだった。
虹の起ったところを掘ると神鏡が出てきた。近くで皇女の屍を見つけた。
割いてみると腹の中には水のようなものがあった。水の中には石があった。
枳莒喩はこれによって子の罪を雪ぐことができた。
子を殺してしまったことを悔い、報復に国見を殺そうとしたが、石上 神宮に逃げ隠れた。